肛門活約筋を鍛える

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肛門括約筋とは?

排便の際に、肛門を広げたり、締めたりする筋肉のことで、
内括約筋(平滑筋)と、外括約筋(横紋筋)からなります。

肛門括約筋がゆるむ原因1

痔の手術や出産などで、肛門括約筋が傷ついてしまうと、
肛門の締まりが悪くなって、便が漏れやすくなります。
また、加齢によって、肛門括約筋の筋力が弱くなって、
便が漏れやすくなることもあります。
最近は、「肛門括約筋保護手術」や
「肛門括約筋温存術」の普及により、
以前のように、手術後に肛門がゆるくなって、
便が漏れやすくなるケースは、少なくなりました。

肛門括約筋がゆるむ原因2

内痔核(いぼ痔)の手術の後で、
手術によって、肛門括約筋が傷つけられなくても
肛門がゆるくなる事があるそうです。
いぼ痔(痔核)の場合は、
内痔核が大きくなって、便の通り道が狭くなってしまい、
少ない力で肛門が締まっている状態になる事で、
知らず知らずのうちに、
肛門括約筋の筋力が下がってしまっているのだとか。
痔核を取ることで、
肛門括約筋を支えるものが無くなったために、
肛門括約筋のゆるみが表面化して、
便が漏れる症状が出てしまうのだそうです。
肛門括約筋のゆるみ、
出産などで大きく裂けてしまった場合は、
“手術”になってしまいますが、
大抵のケースは、
簡単な「肛門体操」で鍛える事ができるんです。

<肛門体操>

毎日、入浴の際や排便後に、
肛門を上に引き上げるような感じで、ギュッとすぼめます。
すぼめた状態を10秒ほどキープしてから、
その後力を抜いてゆるめた状態を10秒。
これを10回ぐらい繰り返します。
数ヶ月ぐらい行うと、肛門括約筋が鍛えられ、
便のゆるみなどの症状が改善されるそうです。
そして、デスクワーク等で、肛門がうっ血しやすい方の、
うっ血防止にも役立ちますので、ぜひお試しくださいませ。